これまでを振り返り...
2年間本当にありがとうございました。(サササ店主、旦那の方です)
写真は営業最終日の終了直後のものです。
あらためてお礼をお申し上げます。
すごく昔のように感じます...台風が近づくというハプニングの中、10月12日の最終営業、13日のイベント出店をなんとか乗り切り、大阪阿倍野での活動を無事終了することができました。
雨にも風にも負けず会いに来てくださった皆さまには頭が上がりません...本当にありがとう。
私たち自身、まだ気持ちの整理をつけるのが難しく、引っ越しの準備に追われながらこれまでの活動を振り返っている最中です。すこし長文となりますが昔話も含め、僭越ながら今の私たちの気持ちを綴ろうと思います。
こちらに引っ越してきてから4年の月日が経ちました。
当初阿倍野に引っ越したばかりの頃、私たちはまだ会社勤めをしていました。なので、まさか自分たちがこのような形でお店をするなんてこれっぽっちも思っていませんでしたし、最初は将来的に独立した時の事務所にでも使えたらなぁぐらいの軽い気持ち、天王寺界隈のカオス(失礼!?)な場所に住みたかったという気持ち、そしてなんじゃこの建物!という気持ちでなかば流れに身をまかせるように居を移すことになりました。(物件を斡旋してくださった丸順不動産の小山さんはさぞ私たちのことを不審がっていたでしょうww)
長屋特有の夏の猛暑(特に2階)や冬の寒さに最初は戸惑いましたが(長屋あるある)、なんといってもこの三角屋根の和洋が入り混じった独特の建築様式に、数年経った今でもこの不思議な魅力を感じています。
近年の災害により取り壊される古民家も多いなか、よくぞ今までどーんと私たちを守ってくれたなと感謝の言葉しかありません。本当にお疲れ様。(そして次の入居者の方もお守りくださいという気持ち)
当初を振り返りますと、私たちがお店をするきっかけとなったのは、夫婦共々勤め先を退職し、独立したタイミングがほぼ同じだったことでした。
いつだったかブログでもお伝えしたことがありましたが、サササの活動とは別にアパレルパタンナー(洋服の型紙をつくるお仕事)というお仕事を今でも続けています。こちらがいわゆる私たちの「生業」になります。
それとは別に、私の前職が「園芸店勤め」だったこと、妻が「漢方茶ブレンダー」の資格をもっていたことから、せっかくなのだからと小さい規模でお店をしてみないか?となったのが全ての始まりになります。
(厳密にはそれ以前に一度イベント出店をしていた「お試し期間」がありました)
生業があるのだから、お店は自分たちの好き勝手やろう!というスタイルが確立し、なんとも商売っ気のないゆるゆる成分100%の「十十十十十十(サササ)」ができあがりました。
内装は入り口の扉と小窓のガラスを入れ替えたぐらい。あとの什器などはアンティークショップやオークションで購入したり、お隣の材木屋さんで購入した木材などに色を塗って製作したりなど、手作り感たっぷりの「ショップ」というにはお恥ずかしい「お店のようなもの」ができあがりました。今でもその感は否めませんww
「ゆるさ=週2日営業、夏季休業」は私たち、皆様にとっては当たり前になりましたね。別に休みたくて休んでいるわけではなく、初年度、クーラーが入り口まで届かないためにお客様に辛い思いをさせてしまったため、いっそ休もう!というふうになったのと、猫を2階の暑さから1階に避難させてあげないといけなかったのが大きな理由です。
とはいえ臨時休業も多々あり、本当にいつやっているかわからないお店になってしまいました。
こんなゆるーい営業スタイルでは当然お客様もまばらに...(それでも来ていただいたお客様には本当に感謝!!!)
幸運なことに雑誌掲載もありましたが、完全に私たちの実力不足で思ったように客足は伸びず...そこから危機感を感じた我々はまずは皆さんに知ってもらわなければ!という問題の解決に向け、怒涛のイベント出店をすることになるのでした。
福知山ワンダーマーケット、どっぷり昭和町、Buy Local、四天王寺わつか市、Sumiyoshiさんぽ日和、恋するマルシェ、満月マルシェ、阪神梅田本店出店、the ARCADE JAPAN Pop-up、道明寺天満宮手づくりの市、みなとくらしマーケット、天王寺七夕マルシェ。
つづけて出店できるイベントが今では限られてしまいましたが、沢山のイベントに出店させていただきました。イベントに関わった皆様、本当にありがとうございした。
各お店さんのご縁がきっかけでお誘いを受けることもありました。PERKさんの周年記念イベント、アンティーク通りはないち祭り、ほんわか商店街ハッピーハロウィンフェスティバル、はるのたね、kumagusukuさんの植物とそのまわり、無印良品さんのつながる市。
ここでもさらに大きなご縁につながりました。こんな私たちを誘っていただき本当に感謝です。
一方で、すこし皆さんに認知が広がったあたりからワークショップを行うようになりました。漢方茶レッスンやしめ飾り、石鹸、味噌、ぬか床、ビカクシダ板付、モビール、ヒンメリづくりワークショップ。
今ではサササの代表的なワークショップになったしめ飾りづくり。長い時は4時間も作業をするという、それはもはやワークショップではなく労働ではないかと思うこともww
それにも関わらず、皆さんあきらめずに素晴らしいしめ飾りをつくっていただきました。終了後の皆さんの抜け殻状態のお顔は未だに忘れられませんww
ちなみに今年は「出張」という形で大阪、奈良でご縁のあるお店さんにてワークショップを行いますので、こちらもどうぞよろしくお願いいたします!
石鹸づくりや味噌づくりのワークショップは「石鹸屋りーふ」さんや「ミヤサイ」さんのお力があってこそ。遠方まで来ていただいて本当にありがとうございます。宍粟でもワークショップしましょうね〜
お取り扱い商品も増えました。ステンドグラス作家のnishitomi natsukiさん、陶芸作家のnaka nakaさん、おもしろマッチの滝町さん、竹細工の新さん。皆さんこんな小さいお店でも喜んで商品を置いてくださりました。
なによりこんなゆるいスタイルを受け入れてくれ、一緒に苦楽を共にした「花麦」さんには頭が上がりません。(どこかでも言った気がするww)
来ていただいたお客様からも口コミやSNSなどで私たちのことを宣伝してくださったり、他に宣伝部長なる方々(思い当たる人...あなたですww)がさらに宣伝していただいたりと...
さらにはイベントでご一緒したお店さんや作家の方々にも、漢方茶や装身具についてSNSなどでご紹介してくださったり...皆さんに受け入れられたという実感がとても嬉しく思いました。
まだまだこれから成長しなければいけませんが、中途半端な形で閉店せずにここまでやってこれたのも本当に皆さんのおかげです。本当にありがとうございました。
11月より私たちは兵庫県宍粟市といういわゆる「ないものはない」場所に拠点を移します。
人によっては「なにもない不便なところ」ですが、私たちにとっては「全てがある場所=「無いもの」が無い場所」。そう確信し、移住の決断をしました。
これから私たちは漢方茶や装身具といった「商品」とは別に、さらに「暮らし」というキーワードで皆さんに「何か」ご提供できればと考えています。
暮らし方なのか、暮らしに必要な道具なのか、生き方なのか、どういった形で皆さんにお伝えできるかはしばらく暮らしてから徐々にお伝えできたらと思います。(つまりは全然まとまっていませんww)
とはいえ少しづつしか進めない私たち。これまでのようにスピード感はあまり期待せずに、あたたかい目で見守っていただけたら幸いです。
最後に、皆さん営業最終日や無印さんのイベントなどで「これが最後なんで」とか「さよなら、お元気で!」という言葉をよくお聞きしたのですが...イベントでちょくちょく来ますからね。来てくださいね...
次は宍粟市に移ってからの投稿でしょうか。さみしくて間にちょくちょく投稿するかもしれませんが、今後ともサササ夫婦をどうぞよろしくお願いいたします!!!
サササ 山口 洋介/亜希
0コメント