マスクの型紙 ~わたしたちにできること~
わたしたちにできること
連日報道されている新型コロナウィルスの感染状況。
日に日に感染者は増え、もはや誰が感染していてもおかしくはない状態です。
目に見えないし、検査をしないと自分が感染しているかどうかが分からない。
でも検査ができなくて困っている、もしくは検査はあきらめて自分以外に広がらないように各々対策をとっているという状況ですよね。
日本だけではなく、世界各地でコロナウィルスの脅威が確認され、
一部地域を隔離したり、外出禁止令が出ていたり、各国の対策がいいとか悪いとか議論されています。
その中で見えてくる日本の対応の問題。公式に発表されるデータもあいまいで、一体何が起こっているのか...把握できている人が誰もいないのではないかという専門家の意見もあるから驚きです。
私たちの移住した宍粟でさえも、「咳をした」とか「くしゃみをした」だけで非難されるといったトラブルが起きているようです。
それらは全て、目に見えないものだから不審に思う、よく分からないから怖いという心理からくるもの。
人の生死にかかわることだから、ことさら不安が募っています。
わたしたちはどうすれば良いのでしょうか?
見えない不安や恐怖におびえ、変な方向に進むばかりの政策に文句をいうだけでは何も変わらないのではないでしょうか。(もちろんそういった声も必要ですが)
SNSなどの情報発信もできることなのかもしれないですが、もはや何が正しくて正しくないのか...専門知識の少ない私たちにとって判断することも難しく感じています。
まずは一人ひとりができることをする。
それは地味で効果がすぐに見えるわけではないですが
一歩一歩着実に事態を良くすると私たちは思っています。
本来日本の食文化、医療、衛生管理は世界に誇れるレベルです。
自分たちの生きてきた歴史や文化、それらを知ることは少なからず不安を取り除けると思っています。
例えば味噌は昔から『医者いらず』と言い伝えられるほど、健康に良いとされ、がんに効くとか、生活習慣病の予防にも良いと今も研究がなされています。実際に大豆を煮ただけでは得られないアミノ酸やビタミンが豊富に含まれていたり、体に栄養が吸収されやすい構造になっていることがわかっています。昔の人の知恵は本当にすごい。
豆と塩と麹(米麹、豆麹、麦麹)というとてもシンプルな材料で手作りができる上に、身体にもやさしく、美味しい。
味噌と同様に日本食として代表的なぬか漬けには大量の乳酸菌が含まれ、腸内の悪玉菌の繁殖を抑え、腸内環境を整えてくれます。
(腸は食べ物を消化し、吸収するはたらきの他に、免疫細胞が集中しておりウィルスや細菌から体を守る働きがあります)
米と味噌汁とお漬物。だれでも作れるし、材料も手に入りやすいものばかり。
今回お伝えするマスクにしても、ないものを奪い合うより、作りだして補う。
作れる人が、作れるものを作る。
範囲が小さくて少量でも、多くの人がそうすることで大きい力になると感じています。
横道に逸れてしまいました。
自分たちにできること、各地でさまざまな動きがありますね。
私たちができることを考えたとき、今は布マスクの型紙と作り方をお伝えすることぐらいしかできませんでした。
(サササの活動とは別で、アパレルのパタンナーという型紙を作る仕事を夫婦でしています)
ここからはポジティブな話。
形を作ることは得意分野。人に教えるのもまぁまぁ好き。ということでこちらに載せます布マスクの作り方。
ガーゼやゴムも無くたって、着なくなったTシャツや綿の素材のシャツ、ハンカチなど、家にあるもので作りましょう。(ただし清潔なもので!洗って使ってね!)
真ん中、左右にタックがあるのでゆとりもたっぷりございます。
自粛で家にいる時間が増えたのなら、家でちくちく、子供も一緒に手伝って、生地を選んだり切ったり縫ったり...針やミシンは一生使える道具です。こんな時だからこそ学べることもあると思います。
はじめは夫婦でたくさん布マスクを縫って希望する方に送るということも考えたのですが
二人で必死になってできることよりも、一人一人が誰かを思ってやることの方が
面白くて広がりがあって明るい未来になると気づきました。
誰かが頑張ってくれるのを待つのではなくて、自分でも動いてみるという事!
押し付けたくもないので、面白そう、やってみようかなと感じた人だけがやれば十分。
頑張らない、楽しんで、張り切ってやればいいんだと思います。
...と息巻いてはみましたが、気づけばミシンのある方用となってしまいました。(大変だけど手縫いでもつくれますよ!)すいません...
残念ながら布マスクをつけることが本当にコロナ対策になるのかどうかは定かではありません。ただ自分がするくしゃみや咳の飛沫にたいしてはある程度効果があるとされています。
無意識に鼻や口を触ってしまうことも防止できますね。
中にガーゼやキッチンペーパーを入れると良いともされています。各々楽しんで自分が思う最適なマスクを作り上げてください。
そして作ってみると案外楽しい。
夫婦でも鼻の高めな夫側は縦幅の分量が必要ですし、鼻の低めな妻側は分量少なめで済みますww(型紙も2種類作っています)
あなたが今、自分と家族、誰かのために無理なくできることは何でしょうか?
おいしいご飯を作ること、前向きになれる文章をつくること、効果的な予防方法を広めること・・・いろいろありそうですね。
みんなそれぞれ考えて、今できる範囲で行動してみましょう。
※作り方の注意点
A4サイズで実寸となる型紙になっています。
基準となる線を測り、確認してください。
使う素材によってゴムの部分がきつかったりゆるかったりするようなので、微調整して作ってください。
また、コピー機の拡大縮小機能でお好みの大きさに調節しても良いですね。
急いで作成したので、わかりにくい点などありましたらどしどし質問してください。
また、こうしたらもっと良くできるみたいなことも教えていただけると嬉しいです。
●その他追記
・手持ちの布が少なく大きさが合うか気になる場合は、コピーした型紙を「縫手順」のように折ることである程度サイズ確認ができます。(その場合縫い代もカットしてください)
・布が薄く、また目が荒い(隙間が多い、大きい)ものしかない場合は、布の枚数を増やすのも良いかと思います。
・新しい生地を使用する場合は洗うことで最初に「縮み」が発生します(綿だと3-5%)。対処法としては、裁断前に洗い・乾燥させてから裁断する、もしくは裁断前にスチームアイロンを当てることである程度縮ませることができます。
0コメント